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2018.02.12 Monday

KUON(クオン)の新しい試み。襤褸パッチワーク・アップサイクルジャケットについて。

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     お店の中でいろいろな趣向のお客様とお話できるのも愉しいし、作り手の元へ足を運んで細かないろいろをお話できるのも愉しい。

     

     それぞれはある意味では、全く違うベクトルのことのように思うけれど、でもそのどちらもが最終的には強さや方向を変えて、CIRCLEという店舗に戻ってくる。

     

     新しい店舗になってから、もうほとんど2年が過ぎようとしていて、気がつけば前の店舗よりも今の店舗にいる方が長くなっていた。

     

     やれることも増えてきたけれど、その分やれる限界も出てきている気がして、もっとさらにステップアップできないものかと四苦八苦するこの頃。

     

     さて本日は!KUONさんから今シーズン肝いりでリリースされる、シグネチャーライン。

     

     シグネチャーラインだけれど、これまでとも少し違うアプローチで、新しい試み。

     

     これは、ある種KUONさんだからできて、成り立つこと。面白く使いやすいシグネチャージャケット、出来ました。

     

     

     KUONさんのシグネチャーラインと言えば、80〜100年前くらいの藍が強めに残った襤褸を用いたジャケットやカーディガン、あるいは120年以上前もの溶けに溶けた襤褸を用いたジャケットやカーディガン。

     

     さらにはヴィンテージ裂き織りを用いたり、襤褸を使って裂き織りを織り上げたり、あるいは刺し子を手作業で襤褸に施したり。

     

     素材の凄さに加えて、さらにそこにしっかりと手を加えながら、KUONを代表するモデルとしてこれまで作られてきました。

     

     CIRCLEはKUON取り扱い店舗の中でも、おそらく(いや、どう考えても確実に)一番そのシグネチャーラインを初めからずっと頼み続けて、様々形をご案内しながら、ご愛用くださるお客様へお届けしてきました。

     

     今シーズン、そのシグネチャーラインで新しい試み。

     

     よりカジュアルに、より気軽に着やすく、それでいてKUONらしい良い襤褸の風合いをまた全面で味わうことができるジャケットが登場です。

     

     

     KUON 襤褸パッチワークジャケット ¥180,000+税

     

     これまでのシグネチャーラインのジャケットよりも、幾分ラフでパッチワーク感がぐっと強め出るジャケット。

     

     随所の仕様が少しカジュアルになり、さらに使われている襤褸もちょっと変わったものに。

     

     そのおかげでプライスは通常のシグネチャーの半分近く、あるいは半分以下とも言えるほどに落ち着き、それでいて存在感は抜群の子に。

     

     

     もちろん一着ずつ作られ、世界に二つとして同じジャケットは存在しません。

     

     素材の時点でそうですし、それらをさらに細かく組み合わせることになったこのジャケットは、なおさら一点もの。

     

     

     「それでも高いわ」と言われればもちろんそうなのだけれど、使っている襤褸の種類やクオリティ、そして手間のかかり方からすれば、正直コストパフォーマンスは恐ろしいほど良い。

     

     このプライスでこの襤褸の格好よさを仕上げることができるのは、KUONさんならではとも言える。

     

     

     今回使われている襤褸は、本当に多岐にわたる。

     

     と言いますのも、これまでにKUONさんで用いてきた襤褸はたくさんの種類があります。シグネチャーラインに使うものやシャツに使ったりブルゾンに使ったり、Tシャツに使ったり……とにかく様々な風合いの襤褸を使ってきたKUON。

     

     そのそれぞれの襤褸を使う過程で、どうしても希望の大きさのパーツは取れないくらいの「襤褸の端切れ」が出てきます。

     

     それをKUONさんはしっかり全てキープし、大切に保管していたのです。(もちろん、襤褸はもはや端切れだって貴重な存在だったりするので)

     

     

     それらの上質な襤褸の端切れを、今回は東北の刺し子をしてくださる具合で、端切れをパッチワークにして繋いでは補修し、繋いでは刺し子を加えたりして、絶妙な塩梅の襤褸パッチワークが出来た。

     

     もちろんデザイナーの意向がしっかりあり、色合いや襤褸の配置のバランスなどは非常に美しく、それぞれに個性がありながらもまさに綺麗な仕上がり。

     

     

     端切れを使って製作するため、もちろんパッチワークしたり刺し子を施す手間はかなりかかるけれど、そもそもの生地のコストは大幅にカットされた。

     

     なおかつ、ジャケットの作りもよりカジュアル感あるものにすることで(それでも、細かい部分しっかり作ってるわけですが)、よりデザイン的にも気軽に着やすく、何より価格面でも気軽に着やすいようになりました。

     

     無論、これまで同様のかっちり、大きな古い上質な襤褸から仕立てるシグネチャーも変わらず続きます。

     

     でも端切れで製作するこの新しいシグネチャーも、また面白いのではとCIRCLE店主としては強く感じています。

     

     

     なんせ、シグネチャーラインはもう今となってはシンプルな対応でも30〜40、より襤褸感強いと50万近くになってしまう。

     

     もちろんその素晴らしさたるや、他のものと比べても仕方ないくらい素敵なもの。

     

     でもやっぱり、気軽に着られるものもあって良いよね、とも思うわけです、はい。

     

     

     いわゆるコットンジャケット的な感じのデザイン。

     

     大きな雰囲気はこれまでのシグネチャーと形は変わらないけれど、ところどころでカジュアル。

     

     

     ラペル部分もしっかりパッチワークされてですね。

     

     

     もう襤褸の種類が多すぎて、ただ感心してしまう。

     

     ラペルにはもちろんボタンホール。

     

     

     そして裏にはボタンもあるので……

     

     

     どやっと上まで留めてブルゾン的にも愉しい。

     

     こういうベースの感じはまさにシグネチャーラインそのまま。

     

     

     ボディはほどよくゆとりがあり、細すぎないボックス系。

     

     現代的なシェイプが効いたフォルム、とうよりも飽きのこないずっと着ていけるオーソドックスなライン。

     

     

     左胸にはポケット。

     

     パッチポケットになってます。この辺からが、これまでのシグネチャーよりもカジュアルな部分。

     

     

     ポケットすらもパッチワーク、素敵すぎる。

     

     

     前ボタンは3つ。

     

     もちろん実際に着るときは真ん中だけ閉めたり、上二つを閉めたりという使い方が多くなると思いますが、正直三つ留めてしまっても雰囲気は良い。

     

     

     腰回りにはポケット、ここもカジュアル感あるパッチポケットになってます。

     

     

     左右にもちろん。

     

     ちなみに今回のジャケット、CIRCLEには「CIRCLEっぽい(というよりたぶん、店主好み)」に出来上がったものを選んで送ってくれてます。

     

     藍の単調な調子にならずに、様々な風合いが混じり、縞襤褸なども随所に使われている空気が、確かに好きです。

     

     

     ポケットの中はこんな風に、ボディ側はもちろん中だってパッチワーク感あります。

     

     

     裾まわりもラフな切りっぱなしのように見えてそうではなく。

     

     裏でちゃんと処理されていますが、パッチワークで縫い付けられている生地の端などが一部垂れさがったりするので、切りっぱなしぽくも見えるという。

     

     正直、かなり綺麗に作られてます、実は。

     

     

     アームホールのあたりは、キュッとタイト目。

     

     とはいえこのあたりの引き締め方が、KUONさんぽいジャケット感ある。

     

     

     腕はほどよくゆとりありつつ、もちろんパッチワーク襤褸。

     

     

     もう、どれだけの襤褸をこれまで使ってきているんだろう、と。

     

     ここまで様々な襤褸を使ってきたKUONだからこそ出来ている、他にはない面白みと試み。

     

     

     袖は二つボタンになっています。

     

     袖先も切りっぱなし風に感じそうですが、そうじゃなくてしっかり縫われてます。

     

     

     本切羽になっているので、ラフに開けて着ても良い感じです。

     

     袖先まで裏地がついています。と、いうよりもパッチワークのベースに敷いている生地のような感じなので、裏地も表地も一体みたいな感覚でもある。二重織りみたいな感じで。

     

     

     裏側はネイビーになってます。

     

     

     もちろん腕が変われば襤褸の感じも変わる。ランダムと言えばそうかもしれないけれど、非常に整った良いバランス。

     

     これはかなり、指定してパッチワーク作っていくのも相当大変だったろうな……と。

     

     

     前を開けると中はこんな風に。

     

     お、裏地あるじゃん、という感覚にもなるのですが、裏地というよりもパッチワークのベースの生地みたいな感覚。

     

     なのでここにも面からの刺し子が通っていたりします。

     

     

     首もとにはヘリンボーンの生地と、タグ。

     

     あ、サイズ表記はここにはないのですが、品質タグに書いてあります。

     

     MサイズとLサイズを作ってもらいました。

     

     今はMサイズをご案内中ですが、後にLサイズもご案内します。

     

     

     腕の部分がパイピングになっていたり、裏面を見ると襤褸の表地と裏地という感じではなくて、ベースのネイビーの生地に面の襤褸をパッチワークして重ねて縫っているという生地なのがわかる。

     

     なので言いようによっては一枚生地のジャケット、でもあるわけですが、幾重にも生地が重なっているので、軽やかですがうすっぺらい感じではありません。

     

     

     右側には内ポケットつき。

     

     もちろん襤褸パッチワークです。

     

     

     中から見ても襤褸をしっかり味わえます。

     

     

     中から見ても刺し子の跡が結構見えていたり、かなり愉しい。

     

     

     左側にはポケットはなくシンプルに。

     

     

     後ろ姿がまた素晴らしいジャケット。

     

     もう、このオーラがすごい。

     

     

     パッチワークの細かさももちろんだけれど、やっぱりそもそもの襤褸の良さが感じられる。

     

     これだけ多くの上質な襤褸を扱えるのも、そうそうないですから。

     

     

     シンプルな形だけれど、複雑に感じられるほど襤褸の風合いが良い。

     

     

     でもさっと羽織ってでかけたくなる気軽さもある。

     

     シグネチャーラインだけれど、どこかストリート的な空気も感じられて、ファッショナブル。

     

     

     派手と言われればそうかもしれないけれど、でも実際袖を通すと全然派手には感じなくて、しっくり馴染む。

     

     

     色の淡い襤褸、濃い襤褸、縞襤褸……色合いが近くても質感違ったり、本当にたくさんの襤褸。

     

     

     裾まわりもシンプルだけれど、センターベント仕上げで動きやすくしている。

     

     

     こんな感じで。カジュアルジャケットだけれど、作りはしっかりねという。

     

     

     だって、額縁で処理してますからね、この素材で。

     

     まぁ良い感じに作ってくれてます。

     

     

     とはいえ何よりも、襤褸の質感を味わって楽しんで、が一番。

     

     

     まずそうそう出来ませんから、ここまでのパッチワークものは。

     

     

     正直、コレクションブランドさんやデザイナーズブランドで、「たとえ襤褸の生地でなくとも」ここまでパッチワークしてジャケット作ると、これよりももっと高くなってたりする。(店主の実体験より)

     

     まぁ手間はやっぱりすごいわけですしね。

     

     それでいてこのクオリティの襤褸を使って仕上げてしまうのだから、ある意味でこれは破格とも言える。

     

     

     でもKUONさんとしても、これは新しい一歩。

     

     どんな風にご理解いただけるかが楽しみだったりもするはず。

     

     

     KUONさんでは「アップサイクル」という位置付けにしています。

     

     「リサイクル」ではなく「アップサイクル」。

     

     端切れというそれだけでは小さなものに、多くのデザインや手を加えることで、全く新しい大きな価値を生み出す。

     

     別に「だから素晴らしい」なんて言うつもりもないけれど、でもそうすることで生まれる新しい面白さがあるなら、それは素晴らしいと思う。

     

     

     時と人の手を重ねてきた素材を、余すことなく美しく着る。

     

     それが素敵だな、と思っている。

     

     

     前面も全開でパッチワークなのでもちろん楽しんで。

     

     

     Mサイズは基本、普段の洋服がMサイズの方ならちょうど良いかな、くらい。

     

     

     とにかくいろんな角度から見てもらうのが一番、と思う。

     

     

     好みは分かれると思います。

     

     でも、素敵さは揺るがないと思います。

     

     

     CIRCLEではMサイズ1着、Lサイズ1着。

     

     国内で他にどれだけ作られているかはわからないけれど、端切れだって無限にあるわけでもないから、総着数はさして多くないはずです。

     

     シグネチャーを長くたくさん扱っているので、CIRCLEではしっかり楽しんでいただきたい、と思っています。

     

     

     Mサイズはこんな具合。

     

     ぜひ、お愉しみを。

     

     

     KUON 襤褸パッチワークジャケット Lサイズ ¥180,000+税

     

     さてもう一着のLサイズをご覧いただきましょう。

     

     もちろん二つとして同じ襤褸も同じパッチワークはありませんから、Mサイズとももちろん雰囲気は異なる。

     

     でも、全体のぐっと存在感溢れる風合いは、同じ。

     

     

     Lサイズは普段の洋服がLサイズの方は、まずちょうど良い。

     

     

     襤褸の風合いもまた異なれば、パッチワークもバランスも違い、それぞれの面白さ。

     

     

     襤褸の味わいをこちらでも全開に味わってほしい。

     

     

     形は基本的にMサイズと同様なので、もはやLサイズはその襤褸とパッチワーク具合を見ていただく、というのが良いと思うので、どんどん画像で行きます。

     

     

     着込んで行くと、またさらに味わいは増していく。

     

     

     ポケットがパッチワークというのは、もうかなり好き。

     

     

     襤褸が重なり、繋がり、形をなす。

     

     

     凹凸感ある味わいもたまらないですよね。

     

     

     穴の部分を補修したり、生地を重ねていたり。そういう全部が、ロマンを感じる。

     

     

     決して価格が絶対的に安い、とは思いません。18万のジャケットって安くなんてない。

     

     でも、相対的なことで言えば、確実に安いと思っている。

     

     

     色のバランスもうまい。

     

     

     ここのパーツはこの部分でときちんと配置するデザイナーの良さが光る。

     

     

     ラフにざっくり着て楽しんでもらいたいジャケットです。

     

     

     一応手洗い推奨になってますが、まぁ極論言えば丁寧に洗ってもらえれば全然家でも洗えます、ということで。

     

     

     後ろ姿をまたご覧いただいて。迫力満点。

     

     

     後ろから見た時も語るジャケットって良いですよね。

     

     

     唯一無二のジャケットを、さらに着込んで自分らしい唯一無二へ。

     

     

     これはこれで面白い雰囲気になってくれたな、と思います。

     

     

     シグネチャーラインの中でこのパッチワークがいつまで続けられるのかはわかりませんが。

     

     まぁ少なくとも「端切れがない時は作れませんから」というには違いない。

     

     

     襤褸そのもののアート性とはまた異なる、ある意味での実用的襤褸な感じもする。

     

     

     だからこそカジュアルに、ファッショナブルに、と。

     

     

     ぜひ、様々なシーンで楽しんでもらいたいなと思います。

     

     

     今シーズンのシグネチャーラインの入荷は、CIRCLEではひとまずこれだけです。

     

     他にもう一つヴィンテージ裂き織りのカーディガンをお願いしていましたが、それはすでにお客様からお声いただき、お客様用にいろいろ動きながらということで製作枠が埋まりましたので、店頭への入荷という意味合いでは、ありません。

     

     

     Lサイズ、良い雰囲気ですよね、こちらもね。

     

     ぜひ、それぞれの特別感、味わっていただけたらと思います。

     

     

     

     CIRCLE

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