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2017.04.21 Friday

KUON(クオン)の爽やかに美しい、ネイビー襤褸裂き織りカーディガンについて。

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     定休日に出張で訪れた岐阜では、素敵な話をすることができて、やはり作り手さんと直接言葉を交わせるのは良いことだなぁと改めて感じました。

     

     時代遅れなやりとりかもしれないし、今時はもしかしたらそういう直接の言葉だとか顔を合わせてなんてのは流行らないのかもしれないけれど。

     

     でも、そういうのを軽んじたお店にはなりたくないと思うし、なんならもっと近い位置で作り手さんとは繋がって、そこで得たものやことをお客様に届けたいと思う。

     

     取り扱わせていただいている皆様の元へ、できる限り足を運びたいなぁと強く再度思う、この頃です。

     

     さて、本日はちょっとすごい子をまず一つご案内。

     

     CIRCLEではデビューシーズンからKUON(クオン)を取り扱わせてもらって、毎シーズン必ずシグネチャーシリーズを色々と揃えては展開しています。

     

     今シーズンも実はお願いしていました。かなり、すごい子を。

     

     

     KUONのシグネチャーシリーズは、非常にクオリティ高い襤褸の素材を全面に用いて、1着1着にものすごい時間をかけて仕立てられていく、いわばオートクチュール的な感覚にも近い逸品たち。

     

     素材が美しいのはもちろんなわけですが、その素材をデザイナーの石橋氏が一つ一つバランスを見ながら裁断していき、パターンにあてこみ、熟練の職人ひとりが縫い上げていく。

     それゆえ、お願いをしてからできあがるまで最低でも4ヶ月以上はかかるし(素材の確保〜完成まで、半年は見ておきたいくらい)、一年に作れる着数は両手で数えきれそうなくらいしかない。

     

     無論、その分襤褸のその時の価格にもよるけれど、シグネチャーシリーズは決して安い洋服ではなくて、たぶんそれこそ「一生愛したいよね」と思えるようなプライスになる。

     そんな価格の服を、毎シーズン少しずつ頼んでは展開するというのは、お店のビジネスから考えるとまるで賢くないし、現にきっとここまでやっているのはCIRCLEだけではないかと思っている。

     (なんせ襤褸の価格は上がりっぱなしでなかなか大変なところ。ここ1〜2年で良いクオリティの襤褸ほどごわっと高くなっているし)

     

     今やKUONは世界での取引も増えていき、日本でも徐々に知られる存在になってきたけれども。それでもきっとシグネチャーをこれだけお願いしているのはうちだけだと感じている。

     

     毎シーズンシグネチャーをお願いするのは、CIRCLEが好きだからというだけではなくて、こういったものづくりや愉しみがもっと広がり、続いて欲しいという願いもある。それは、ある種のロマンと言っても良いかもしれない。

     

     幸いにもそれを共に愉しんでくださるお客様もいて、喜んでくださるお客様もいて、KUONさんとしても理解を深くしてくださっている。

     今回の裂き織りカーディガンも、そんな想いを込めてお願いし、素晴らしい1着に仕上げてくれました。

     

     

     KUON(クオン) ネイビー襤褸裂き織り カーディガン Sサイズ ¥325,000+税

     

     もう、このどーんと素晴らしい佇まいが、ただただ素敵だと感じています。

     

     今シーズンのKUONの帽子でも用いられた、ネイビー襤褸裂き織り。それを全面に贅沢に用いて、これまでともまた違う美しさを持ったカーディガンに。

     

     ネイビー襤褸裂き織りは、状態の良いキレイなネイビーの白の入った(たまに赤や茶)の襤褸を丁寧に細く裂いていき、それを緯糸として布に織り上げたもの。KUONが独自で生み出した襤褸のテキスタイル。

     

     適度に肉厚でコシがあり、世界に二つとない色柄のムラ感や、糸布の風合い。まるで絵画のような魅惑的なニュアンス。

     

     

     ネイビー裂き織りは、とてもKUONらしい雰囲気のある素材だと思います。

     

     襤褸の風合いを活かしながら、爽やかさと現代的な趣のあるテイストに。

     

     時代と時間の流れを経てきた襤褸を、今にまた美しく着られる面白さを体現するような。

     

     そしてそのネイビー裂き織りと、シックな空気とカジュアル感の同居したこのカーディガンにとても良い相性で。

     

     

     展示会でシグネチャーとして大きなサイズが出来上がっていた時に、色々とイメージがバッと出てきて。

     

     KUONは外国のお客様も多いので、普通なら大きなサイズのLなどを作った方がきっとそちらの方には売れるのでしょうが。

     

     一目見てイメージしたのは、日本で細身の方がシュっとしつつも、ふわっとこれを羽織るとものすごく素敵だろうな、という。

     

     それゆえ、Sサイズで今回はしたててもらいました。きっと、Sサイズは世界でこれ1着だと思う。

     

     

     茶系の襤褸裂き織りとはまた異なる、独特な爽やかさと奥深さを持つ。

     

     このネイビー裂き織りの風合い、色の感じはなかなか他では見ることのない面白さ。

     

     

     ランダムにネイビーと白が移り変わる。

     

     おちろん、ネイビーだってずっと同じネイビーではないし、白も同じ白ではない。

     

     微妙に異なる様々なネイビーと白が、全体の良い青を生み出している。

     

     

     計算してはできない生地の面白さ。

     

     そしてそんなランダムな規則性のない生地を、うまいこと全体のバランスをとって仕立て上げる、KUONのうまさ。(デザイナー石橋氏のうまさといってもいい)

     

     

     たまに入る、茶色や赤の筋もまたポイントになり、単調になりすぎず動きのある色彩に。

     

     

     当然のことながら同じ裂き織りというのは二つとない。

     

     完全な一点ものとして生み出されたカーディガンは、唯一無二の存在感を誇る。

     

     

     素敵な顔でしょう?とついつい。

     

     あまりにも上質な雰囲気に、まず間違いなく目を奪われる。

     

     

     首元は上品な広さに。

     

     

     縁にはパイピングを施してあるので、必要以上にモロモロはしません。

     

     そして輪郭で深い色で引き締まるので、きっちりとしっかり感も出る。

     

     

     5つボタンのボディは身幅にゆとりも持たせ、キレイなボックス型。

     

     肩がキュッとしているぶん、ほんのりAラインと言ってもいい。

     

     この形がまたとても着やすくて、地厚感のある裂き織りでも動きやすく着心地がきわめて良い。

     

     

     もう、このボディの雰囲気がすごい。

     

     もはや、美術、抽象画のように思える。

     

     着るアート、というのはKUONを表現するときに、特にシグネチャーラインを語るときにはこれ以上にないコンセプチュアルな言葉だと思う。

     

     まさにアートを身にまとって生きる、そういう暮らしも素敵じゃないか、と感じさせてくれる。

     

     

     ボタンは白のホーンボタン。

     

     

     そして裾までパイピングが施され、上品なイメージに。

     

     

     このアングルがなんだかすごく雰囲気よかった。

     

     

     ちょっと分かりづらいかもしれないけれど、ポケットが腰部分にしっかりと。

     

     タグの端っこがポケットからちょっとはみ出してるのに気づかず撮ってしまってました、すみません。

     

     

     もちろん、ポケットは左右に。

     

     

     中はコットンでシンプルに。

     

     製品表示もここについてます。

     

     あれなのですよね、あまり製品表示とかサイズ表示ってすぐ目につくところにつけたくなかったりします。CIRCLE店主はそういうタイプで、Circus of Happinessのシャツやジャケットやパンツでも、分かりやすいところにサイズ表記が基本ないのは、そのためで。

     

     デザイナーの石橋氏もどこか似たような気持ちがあるのか、一般的によくつける背中のタグ部分にサイズ表記をつけたりすることは多くない。(製品管理上はきわめて面倒なのだけれど、でもその方が雰囲気が良いと思っているのです、店主も)

     

     

     カーディガンのアームホールはキュッとタイトめに。

     

     全体がほわっとしているぶん、腕周りはきっちりと引き締めている。

     

     このおかげで、襤褸を使ったカーディガンでも野暮ったくならずに、すっきりと美しく着られる良いかたち。

     

     

     もう全面で裂き織りの味わいを感じて欲しい。

     

     

     腕先はこんな風にキュッとやはり綺麗にすぼんで行く。

     

     

     袖先にはボタンが一つ付き、ボタンホールの斜めな感じが個人的に好きだったりする。

     

     

     外してちょっとラフな感じにして着るのも良いと思います。

     

     

     中を見ていくと、総裏地。シンプルに白のコットンで裏地があしらわれます。

     

     

     しっかりきっちり、美しいつくりで。

     

     

     ブランドタグはこちらに。

     

     

     そして前のボタンホール部分は、裏に補強がさらに入っています。

     

     ホール周りの裂き織りがモロモロしすぎないように、ホールが余計に広がりすぎないようにという感じ。

     

     

     そして後ろからの佇まい。

     

     美しいと言わず、なんと言おうか。

     

     

     ネイビーと白の生み出す世界に、圧倒される。

     

     まず普通のカーディガンでは感じられない、独特の存在感がすごい。

     

     

     後ろはシンプルな作りなのに、妙に立体的に表情をもって感じる。

     

     素材の持ちうる立体感がそうさせている。

     

     

     雄弁に語るこのネイビー裂き織りは、もちろん着込んでいくことでさらに表情が豊かに育っていく。

     

     素材としての柔らかさも増して、世界で一つの着心地、表情になっていく。

     

     

     ところどころに入る、赤や茶色のほどよいこと。

     

     適度に差し色になるおかげで、さらに表情に奥行きが出て、面白みがある。

     

     

     ただただ、綺麗。

     

     でも着込んでいって、陽に焼けたりもしていって、色が落ちる部分などもあったりして、そして長く着てクタクタになっていって。

     

     そうした時の表情はきっと、想像がつかないくらいに美しいのだろうと思っている。

     

     

     襤褸を使っているけれど、古くない。

     

     むしろ、今の愉しみを思い切り味わえます。

     

     

     確実にKUONでしか今はできないクリエイション。

     

     

     きっと他ブランドさんがやろうとしても、大変すぎてやれないと思う。

     

     あるいは、デザイン的にどうしても野暮な感じが多くなって、民族的になりすぎてしまったりすると思う。

     

     

     そのあたりの感じが、KUONさんはよくできている。

     

     日本の古い技法だから、素材だからと、古いままのことをやるわけじゃない。

     

     きっちりそれを古い技法、素材として認識して大切にした上で、現代で着て美しいものを目指してくれる。

     

     

     きっとこのカーディガンもそんな風に愉しんでいただけると思っています。

     

     

     ぜひ、全体でKUONの素晴らしいクリエイションを感じてください。

     

     

     KUONでのモデルさんのスタイリングでも、やっぱりシュっとした感じに着ていた。

     

     このカーディガンはそれがすごくよいな、と感じている。

     

     Sサイズをキュッと綺麗に着ていただけたら、それはもう素晴らしい雰囲気になるだろうな!と。

     

     

     どうぞ、またお愉しみいただけたら幸いです。

     

     他にはない素晴らしい空気感、ぐっと詰まってます。

     

     

     

     CIRCLE

     

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