Circus of HappinessのMou-Tote、一部スポットカラーのみ先に仕上がりました。
12月も中頃になって、師走感は街にすごく溢れてきた気がしているのですが、不思議とクリスマス感はさほど溢れていないように感じる今年。
CIRCLE店主がクリスマス感あるところに行ってないだけだろと言われれば、そうだなとも思うのですが。
なにかこう、クリスマス前のちょっとふわっと浮いた感じの空気も、それはそれでこのごろ好きだったりするので、イルミネーションでも見に行ってみようか、なんて。
なんやかやでミッドタウンのイルミネーションは毎年見ています。今年も、そろそろ見に行こうかなぁと考えつつ、なかなかまだ時間はないぜ、とばりばり働きます(笑)。
さて本日は。今月仕上がり予定ですと幾度もご案内しつつ、遅れに遅れておりますCircus of HappinessのMou-Tote。
今日はリピートとして仕上げるベーシックカラーの方ではなく、先に「クリスマスにあったら素敵だよね」と仕込んでいた一部のスポットカラーだけが、先に仕上がってきました。
フェイスブックではいち早くご案内しておりましたが、せっかく仕上がったので順次販売してまいります。
12月の製作でMou-Toteは、ブラック(少量)、ネイビー、ダークグリーン、ゴールド(キャメル)を今一度製作しようと進んでおりました。
今の予定では12月中に各色が2つくらいずつ先に上がって、残りの数個ずつは来年1月に月をまたぐ具合になりそうです。
そこに加えて、なにかスポットカラー欲しいなぁなんて進めていて、その中の2つが仕上がってきました。
いろいろな事情があって製作となったものの、出来上がったら想像以上にかなり良くて驚いた、シュランケンカーフのホワイト。(事前に店頭やブログで色合いをもろもろご覧頂いたり聞いていた方は、アレ??となると思いますが、そのあたりのお話は店頭でお話できます)
お声をいただきながらもどんな風に仕上がるかなと不安の中、これまたとっても素敵な塩梅になった、ミネルバボックスのタバコ。
そしてこれはまだ仕上がっていませんが、華やかな紅一点としてシュランケンカーフのピンク、というスポット。
今現在は、初めのロットのうちジーンブルーが一つだけ、ですがございます。
そこに加えての。
どーんと白い、シュランケンカーフのホワイト。
そしてぐわっと渋い、ミネルバボックスのタバコ、とあいなりました。
なんにせよまずは、Mou-Toteってどんなだったかいな、というのをジーンブルーをご覧いただきながら。
Circus of Happiness Mou-Tote シュランケンカーフ ジーンブルー ¥39,500+税
Mou-Toteはできるだけシンプルに、ほどよいサイズ感で取り回ししやすく、さらに革の質感はしっかりよく愉しめて、それでいてなるべくお手ごろに気軽に使える価格帯に。
そんな風にできないかな、と作られているトートです。
サイズ感としては横幅は40cmくらいに収めて、下の方は31cmくらい。
高さもハンドル抜きでは30cmほどに抑えて、ハンドルは男性でも肩にかかるギリギリくらい。
シュランケンカーフを基本的には用いて、ふっくらとシンプルに。
構造はわかりやすく作りやすく、でも贅沢な感じで革とパーツは使う。
とはいえ価格も抑えたいので、革にかんしてはシボ感はランダムになっても効率よく使って、できるだけロスを少なくする。
個体差も、一つの中での表情の差も当然生まれるけれど、それも含めて気軽に使ってもらえたら良いなというバッグ。
マチ幅も12cmほどはとって、あとは中に入れるものに合わせて柔軟に膨らむ感じに、ふっくらと。
強いて言うなら底部分の作りは変わっていて、底にもこんな風にふっくらさせる内縫いの感じにしています。
底鋲とかもなく、シンプルに担いでもらうバッグ。
汚れる!というお声もあろうと思いますが、もはや使っていくんだから汚れていくのも当然でしょ、というくらいの気軽なスタンスで使えるトートになれば良いと思った。
だからこそ、店舗としてもかなり無理を通しながら価格は抑えて、たぶんこのサイズ感のシュランケンカーフ等の皮革を使ったトートバッグとしては、まず普通ではあり得ない価格にしている。
雨でも風でも雪の日でも。真夏のあっつい時だって、外でもしかしたら砂がつくかもなぁという時だって。
そんな時でもなんだか良い感じに革の風合いはあるバッグを使っていたいよね、とそんな感覚です。
きっと賛否両論あろうかと思いますが、それを実現するための作りにしていますし、その中でもできるだけ革の表情はよく出るように工夫はしてます。
ぎゅむっとつまむようにして底を作るのも、革のふっくりした感じを活かしたいので、そうしている。
革の面にかんしては、本当にランダムなのでそこの個体差や風合いは、ご了承くださいませ。
エルメスのように極限までこだわろうとしてものすごい価格までいくのも一つですし、適度にこだわってそれなりの価格に落とし込むのも一つですし、そこのこだわりはあえて無くして使いやすい価格にするのも一つ。
そこはもう、ブランドや製品としてのコンセプトのあり方だと思っています。
なので、Mou-Toteに「シボがものすごく均一に揃っている」とか「革のよれた感じが一切ない感じ」とか、「個体差がなるべくないように」とかいう発想は、皆無です。
そういった面を一番に重視される方には、きっとまるで向いていないトートバッグなので、ご理解くださると幸いです。
ふっくりぷっくりした感じはつかっていても結構気持ちいいものです。
ハンドルはボディ外側に手縫いで取り付けています。
実際にがつがつ使っている実感としても、まぁまず丈夫です。
ハンドル部分もなるべくふっくりと厚みもあるように、シュランケンカーフを巻き込んで。
全体でその革の質感をお楽しみいただきたいなと。
天井はファスナー開閉になっていて、ダブルファスナーで自由に塩梅ができる使い勝手を。
ファスナーはYKKのエクセラ。ここは外せません。お手ごろにしたくたって、パーツを安っぽくしたいわけではないですし、最終的にエクセラはファスナーが噛み合ったりすることも少ないので、安心感もあるのでここはしっかり。
色をアンティークシルバーにして、ほどよく落ち着いた光りかたに。
ファスナーの端っこは両方とも手で抑えてファスナーを引けるように、つまみ部分もつけています。
中を開けるとものすごくどシンプルに大きな部屋が広がります、どーんと。
レイアウト自由に、がさがさ入れて使ってくださいという、トートらしいトートのスタイルで。
裏地もつけていません。革の床面をそのまま生かして、それも楽しみの一つとして使ってもらえれば。
内縫い部分の処理はシュランケンカーフでパイピング。
そしてポケットは比較的しっかり大きめに。
でもマチはありませんので、極端に厚いものはどうぞメインの空間へ。
両方の面につくので、最低限の小分けはしっかりできます。
ハンドルの裏部分には、補強のためにここにもシュランケンカーフをあてがって、手縫いがしっかりぎゅっと食い込むようにしています。
このおかげで強度はかなりしっかりしている。
Circus of Happinessのタグはポケット横に一応ちょっぴり。
と、このような具合のトートバッグ。
好みはもちろんあると思いますが、実際に使い込んで思うのは、単純に使い勝手良いトートだなということで。
最低限のパーツで作っているので重くもないですし、サイズ感は日常で邪魔にならない程よさですし、それでいてA4ももちろん必要な量はそこそこ収納してくれる。
「これが最高のバッグだ!」とかそういうことではなく、「あ、このバッグ、ほどよいよね」とそういうバッグです。
この「ほどよい」が日常では結構大事かなと感じて作ったようなものなので、使っているお客様がそう感じてくれていたら嬉しいなと思う。
さ、そんなMou-Toteに。
Circus of Happiness Mou-Tote シュランケンカーフ ホワイト ¥39,500+税
スポットカラーとしてのシュランケンカーフのホワイトが出来上がり。
まさか白とは!というお声もありそうですが、なかなかどうしてこれが爽やかさがあって、すっごく綺麗な印象が強く、良い。
もともとは異なるカラーをスポットにする予定だったのだけれど、いろいろな事情が折り重なりホワイトで出来上がり、結果としてはこれはこれでよかったなと。
基本的なパターン、つくりなどはもちろん変わっていません。純粋に、ホワイトで出来たMou-Tote。
結構しっかり白くて、すっきりした佇まいに。
シュランケンカーフのホワイトは、あまり使われているのを多くは見かけない。
しかしながら、これ良い色だなぁと改めて感じた。
もちろん、普通の色物や濃い色に比べて、いかに汚れに強めのシュランケンカーフとはいえどもホワイトは比較的汚れはつきやすくなります。
なので、汚れたなと感じた時は定期的に水拭きなどのメンテナンスもしていただけたらとは思っています。
でもなんとなく、この白さが使っていく中でタフにラフに変化していくのも面白いなと。
ふっくらし感じもしっかりある。もちろん、シュランケンカーフならではの質感はきちりと備わってます。
シボ感などはもちろん同様に差はありますし、ちょっとしたシュランケンカーフにありがちな細かな傷もたまにあるけれど、ホワイトってその感じがむしろ目立たない。
どんなシボも妙に綺麗に見えるのが、また面白い。
室内光だともちろん少し落ち着いても見えます。
手縫いの糸は当然白で。
ハンドルも白いです。
ハンドル裏などはちょこちょこ軽く水拭きなどしてもらったほうが、より綺麗に使えるはず。
爽やかさ、まんてん。
ファスナーテープももちろん白。そしてファスナーはアンティークシルバー色です。
つまみも白く。ファスナーの渋さが白ともあってくれてよかった。
ざっと開けますと、中はこんな風に。
もちろん裏地はつけていないので、ホワイトの床面が。
パイピングも当然ホワイト。
床面はうすーいグレーのような感じ。
トープなどの床面よりもさらに淡いので、やはり白っぽいんだなと感じる。
ポケットなどのつき方も変わらず同じです。
潔く、真っ白です。
使う方を選ぶだろうなとも感じますが、使いこなすとこれまたかっこいいわ、と素直に。
ホワイトは3個だけ作りました。
フェイスブックを見てくださって、早々に一つは旅立っておりますので、あと二つということで宜しくお願いします。
Circus of Happiness Mou-Tote ミネルバボックス タバコ ¥39,500+税
そしてもう一つのスポットである、イタリアはバダラッシー社のミネルバボックスを用いた、Mou-Tote。
どんな風に出来上がるのか……とちょっと怖かったですが、なんのその、すごく良い風合いになってくれました。
しっかり詳細ご案内してまいりますが、今ブログ書いている現在にて、すでにミネルバボックスタバコは店頭に並んでいません。
旅立った子と、あとは早々にお取り置きのご連絡をいただきましたゆえ、申し訳ありません。
お取り置きがキャンセルなどありましたら、店頭に復活しますので、あしからず……。
ミネルバボックスはイタリア・バダラッシー社のなめす、味わい深い革です。
ちょっと革の説明は今回は長くなりすぎるので割愛させていただきますが、革の感じとしてはエイジングが非常に大きくて、はじめのマットな質感から、グググとツヤが上がり、テッカテカというくらいまで光沢が変わっていく皮革です。
色の変化も比較的大きく、このタバコ色もぐっと深い焦げ茶色まで進んでいきます。
油のたっぷり染み込んだ、ラフな空気感もまた面白い革です。
シュランケンカーフとはまた感じが違うので、同じ型で作ってうまいこと表情が出るかが不安でした。
ですが仕上がってみると、しっかりとふっくらした感じもありますし、シュランケンカーフバージョンとは異なる少しワイルドな空気感もあって、良い塩梅。
もちろんミネルバボックスでも革の表情はムラがかなりあります。
そのムラも含めて裁断してますので、一つの個体の中でもシボが多いところ、少ないところと様々です。
そのあたりの作りやコンセプトは、シュランケンカーフバージョンと全く同じですので、ご了承ください。
まるで別物のような感じもするけれど、同じように作ってます。
ミネルバボックスはシュランケンカーフと異なり、雨に打たれたりすると少し水ジミにが出来たりもするけれど、使っていくと色合いも濃く光沢も増していくので、それもまた味わいの一つに育っていく。
それはそれでMou-Toteとしては面白いかもしれないな、と出来上がって感じていること。
ミネルバらしいギュムギュムした音が、ボディやハンドルを触っていると鳴ります。
もちろん、ハンドルもフルでミネルバボックス。
確実に使っていくとものすごい色が濃くなります、ハンドルは。
ファスナーテープは色を合わせて焦げ茶色。少し濃いめのほうに寄せているので、色が変化してからも自然に見える。
ファスナーはもちろんアンティークシルバー色。これはもう、間違いなく合う。
つまみもミネルバ。
どーんと中をみると、この作りも一緒なのでミネルバの床面が広がります。
薄めの茶色、ですね。
パイピングももちろん同じくミネルバで。
この床面が一番不安でした。シュランケンカーフの床面はもうスエードのごとく美しい部分がほとんどだけれど、他の皮革は結構あらっぽかったりもする。
ミネルバボックスもそこはシュランケンカーフほどではないものなぁと不安だったけれど、出来上がると良い風合いでした。
ムラ感はもちろんありますが、なかなか綺麗で気持ち良い。
少し革のもろもろした感じはありますが、それはそれで床面の味わいとして。
悪くない、と思います、はい。
ポケットも同様につけています。ここも変化はしっかりして面白くなると思う。
機能性は基本的に同様です。
ミネルバも作業上ちょっとした傷がつくことはやはりあります。
ここはご理解くださいませ。
と、このような具合でMou-Tote並びました。
ミネルバボックスバージョンに関しては、今現在は店頭から全てなくなっておりますが、キャンセルがあった場合には店頭にという具合になりますこと、ご了承くださいませ。
定番カラーの前にスポットが仕上がるという、嬉しいやら悲しいやら。
ともあれ、どうぞ宜しくお願い申し上げます!
CIRCLE
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