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2014.04.07 Monday

英国産ブライドルレザーについて その1

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     CIRCLEではCircus of Happinessの小物や、神戸のル・ボナーさんのバッグや小物など、皮革製品を多く扱っています。

     そのそれぞれに特性や特徴があり、使われている革も様々です。

     「毎日の生活に彩るモノ」「一生、愛したいと思えるモノ」として様々な製品を扱うCIRCLEとしては、やはりその革素材に関して、しっかりとご案内をしていきたいなと思っています。少しずつではございますが、素材についても詳しくご紹介していければと思います。

     今回は、CIRCLEのオリジナルブランドであるCircus of Happinessの革小物などでメインに使用されている、英国産のブライドルレザーについて、です。
     まだ小物のみの展開となってはおりますが、ショルダーバッグなどもやはりブライドルレザーを用いて展開予定となっています。



     ブライドルレザーとは、大きく言ってしまえば「革をタンニンで鞣す(なめす:それぞれの皮をモノを製作できる革にすること)過程において、様々なロウ成分を染み込ませたり、表面から擦り込んで仕上げる革」です。

     そのロウ成分のおかげで、革そのものの強度が増すと同時に、ロウが馴染んで出てくる光沢感が魅力で世界中で愛される革。

     かつてはその丈夫さから馬の手綱などに使用され、現代では革小物やバッグなどで見られるようになりました。

     そんなブライドルレザーもしっかりとロウやワックスの成分が入っているものと、ただ単に白いワックスを擬似的に上から乗せているだけのものなど、様々なものがたくさん巷に溢れるようになっていますが、上質な良いブライドルレザーは年々少なくなり、日本では手に入れづらくなってきている印象です。
     (実際、Circus of Happinessでも良いブライドルレザーを揃えるのには、かなり苦労をしました……)



     ブライドルレザーと言えども、その表情は革を鞣すタンナー(業者)によって異なります。ですが上質なブライドルに共通して言えることは、「革が馴染んだ時にアンティークのような風合いがみられ、ロウ由来の光沢感やハリが感じられること」と思います。

     そこで筆頭に上質なのは、やはり英国産です。日本産やスペイン産、あるいはベルギー産などもございますが、日本産やスペイン産は元々の革質があまり綺麗でなく、目が粗い具合。ベルギー産に関しては、ブライドルレザー本来のハリ感などが弱く、風合いも出にくいところがあります。

     色合いや表面の仕上げなども様々ですが、Circus of Happinessではそれぞれのカラーで、その時々に良いタンナーの英国産ブライドルレザーを使用しています。
     (さらに詳しいことに関しては、店頭にでご案内させて頂きます……あまりに細かくなってしまうので…)

     と申しますのも、ロウの染み込み具合や表面の風合いなどは、その革の鞣される時期や温度、湿度、あるいは職人によってムラがあるため、同じタンナーの革としてもその時々でやはり具合が違ってきます。特にブライドルレザーはロウ成分がはっきりと分かりやすいため、他皮革と比べてもそのムラが出やすい傾向にあると思っています。

     ですので、高品質な英国産の中でも色合いや表面の具合を比べながら、綺麗に愉しんでいただけるモノを選んでいます。



     ブライドルレザーと言えば特徴的なのは、この白い粉です。「ブルーム」と呼ばれる現象ですが、革の中や表面にあるロウやワックスの成分が、冷えて固まり表面に吹き出してきます。

     そのブルームにも今回のブラックのように白く細かい粉状に出てくるものもあれば……



     ネイビーのように白いロウの他に、オイル感のあるヌメっとした光沢として出てくるものもあり……



     あるいはキャメルのように透明感のある膜のように出ているものもあります。

     これらは革を鞣すタンナーや鞣されるロット、色や仕上げによっても異なるので様々です。ブルームの出方に良い悪いはありませんが、使い始めの風合いはかなり表情が異なるので、それはそれで面白いところです。

     

     ちなみにブラックのように粉感が強いブルームの際は、その粉が気になる方もいらっしゃるかもしれません。

     そんな時には、革が傷つかないように毛のブラシでブラッシングをしてロウを馴染ませることも出来ます。そうすることで白い粉が表面にまた馴染み、ツヤ感が生まれます。

     使い込んでいく際に、また白い粉が出ることなどもございますが、それもまた愉しみの一つ。



     あるいは、ブラッシングをせずとも日常で使っていただくと、ポケットや鞄に入れたり、手で触れたりする際に徐々にロウ成分は馴染んでいきます。

     ゆっくりとゆっくりと熟れていく革の様子が美しく、CIRCLEとしてはそんな風に自然に使っていっていただくことをおすすめをしています。そのあたりは、お好みによるところが大きいですけれど。

     日常をともに過ごし、そのときの流れを感じることが出来る、それが革製品の愉しみとも思いますので。



     ちなみに、ロングウォレットのタイプのネイビーを使用していますが、まだ長期間ではないにせよ既にこんな風に変化をしていきます。

     下が新品の状態のネイビー、上が使って少し経過したネイビーです。白い粉とオイルが半々くらいにあるネイビーの表面が、ぐっと引き締まり美しい光沢が出始めています。



     違う角度から見ても、一目瞭然の違いが。これはネイビーでの皮革ですが、同様にブラックも艶が増し色合いが深く感じられるようになり、キャメルは少しずつ少しずつ色が馴染み濃淡が生まれ、やはり穏やかな艶感に包まれます。



     もう少しアップで見てみますと、これが……



     こうなうわけです。表面がつややかになってきているため、光の反射などもしっかりと出てきています。これでもまだ、実物を見ると表面にはロウ感やオイル感はあり、もっと表情が変化していく様子です。

     ブライドルレザーの特徴はやはりこの艶の変化であろうと思います。独特の愉しみです。

     店頭では、使用中のこちらも見ていただいています。

     光だけでなく風景すらも、映ってしまうほど……なのです。



     ベルトに使用されているブライドルレザーも同様です。使い込んでこそ、味の変化が出てくるのがブライドルレザーの良いところです。無論、革ですのでキズがつくこともありますし、汚れがつくこともあります。状況によっては表面が乾いたようになることもございますが、そんないろいろがあるからこそ、ブライドルレザーは愉しいと思います。

     適度にハリ感があり、時間の経過をともに過ごすことの出来る革、です。勿論、ブライドルレザーを名乗っていれば全てがそんな革、というわけではありませんが、皮革の世界を代表する革の一つ、です。



     ところでこのブライドルレザーですが、普段のお手入れはまずは乾拭き等で十分です。気が向いた時に乾拭きをしていただき、その際に少し手でなでながら表面を馴染ませていただくと綺麗に艶感が生まれ、維持できます。

     そしてまた、長期間の使用していただくに従って、出来れば定期的にロウ成分を含んだクリーム等を塗布し、柔らかい布で磨き上げていただくと、さらに長く美しい状態で使用いただけます。

     ちなみに、そういったお手入れに関しましては、CIRCLEでは店頭にて勿論行わせていただきます。使い込みながら、お手入れを繰り返すことで、革小物はよりご使用いただく方に寄り添ったように変化していきます。

     色々な魅力に溢れる革ですが、なんと言っても最終的には手に持った質感、ハリ感、そして表情。それらが魅力的なブライドルレザー。

     是非、お愉しみ頂ければと思います。まず今回はブライドルレザーの概要をご紹介させて頂きました。また別の機会には、異なるブライドルレザーのことをお伝えしていければと思います。

     また他の皮革(ドイツ製シュランケンカーフ・イタリア製ブッテーロ・ドイツ製クリスペルカーフ・日本製黒ざん革、日本製混合鞣し革など……)についても、随時少しずつご紹介していければと思います。どうぞ、お付き合いくださいませ。



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