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2014.08.08 Friday

Atelier comopti(アトリエコモプティ)の「究極のTシャツ」について

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     お昼頃、フェイスブックにてちょっとご案内をさせて頂いた、新しく入荷して参りました、Atelie comopti(アトリエコモプティ)の「究極のTシャツ」。

     一見、とてもシンプルなTシャツにようで、これまでにはまるで体感したことのない、特殊なTシャツになっています。

     素材の吟味、つくりのこだわり、「究極のTシャツ」と名付けられただけあって、面白い仕上がりになっています。細かくご案内をしていこうと思います。

     ……と、本文に入る前に、一つだけお知らせを!

     ブログやフェイスブックでも事前にお伝えさせて頂きましたように、明日・明後日の土日はイベントの関係上、営業時間を少し変更させて頂いてオープンを致します。

     明日の土曜日は少し遅れて14時よりオープンし、クローズはいつも通りの20時とさせて頂きます。
     明後日の日曜日は、オープンはいつも通りの12時より、クローズが少しだけ早く18時前ごろとさせて頂きます。

     誠に勝手ではございますが、ご理解を賜われますと幸いでございます。どうぞ、よろしくお願い致します。

     と、それではTシャツの続きです。
     


     まずは、この初めてのご紹介となるAtelier comopti(アトリエコモプティ)についてご案内を。

     Atrelier comoptiは東京にて展開をしている、Tシャツの専門ブランドです。と言っても、Tシャツをただただ生産・販売しているというよりも、一風変わった制作をしているのが特徴的。

     Tシャツと言えば、ブランドとして決めた素材があって、ポケットやデザインや、あるいはプリントなんかを施して既製品といった形で制作販売されます。それが普通ですし、一般的な流れ。
     comoptiさんでは主にネットを母体として、ボディの素材に幾つか種類があり、型も数型あり、そしてポケットやプリントなりを、着る方が指定をしてパターンオーダーのように仕立てるTシャツを制作しているという、これまでのアパレルでは無かったスタイルをとっています。

     様々なつながりがあり、そんなAtelier comoptiさんとはCIRCLEのオープンをする前からお話する機会に恵まれ、今回の「究極のTシャツ」についての話も、素材やつくりなどの話を色々としていました。
     CIRCLEとして何か別注であるとかではありませんけれど、企画の初期段階から様々な話をさせて頂きながら、その制作過程にある意味で参加が出来たもの。

     いざ出来上がってみると、想像を遥かに上回る独特な趣のある、確かにある観点で言えば「究極のTシャツ」になり得たのではないのか、と思うのです。


    (こちらの画像は、comoptiさんよりお借りしている画像に加工をさせて頂いています)

     Atelier comopti 究極のTシャツ ¥11,000+税

     こちらのTシャツは本来、ホワイトとネイビーで3サイズずつで制作となりました。ところが、初期ロットはcomoptiさんの関連のイベントなどによって、あっという間にほとんどが無くなってしまい、「色々落ち着いた後で展開しましょうかー」なんて相変わらずゆったりと構えていたCIRCLEには、今回は制作枚数が少し多かったホワイトのMサイズのみが入荷することになりました。

     もちろん、ものすごい手間と時間をかけられたTシャツなので、制作数も限られていたというのもあるのですけれど…。

     ネイビーとホワイトのS・Lなどの他サイズは、次の生産の予定となっている10月過ぎ頃に、またCIRCLEでも展開をさせて頂くことになったのですが、せっかくMサイズだけでも少し枚数があるなら……と。

     基本的にはイベント時など以外では、実店舗での展開はほぼCIRCLEのみとなるような具合だそう。なんと驚きましたが、そんな風にお声がけ頂けて、まぁ嬉しい限り。

     そんな風に、時間差がありながら展開をして参ります。暑い夏の盛りなので、白Tは早めにご覧頂きたかったところ。

     ちなみにMサイズは着丈68cm、身幅49cm、肩幅42.5cm、袖丈19.5cmほどと、サイズ感覚で行くと一般的なメンズM相当と思って頂ければ大丈夫です。



     様々なブランドでTシャツは作られますし、着心地や素材を重視したブランドも勿論多くあります。そんな中でcomoptiさんと話していてCIRCLEとしても共感していた、Tシャツに対する「最も普遍的なものはこうあって欲しい、という想い」。

     ・素材は滑らかで肌触りが心地よく、柔らかいものがいい
     ・けれど、生地にコシ感はあり、ぐっと力強いもの
     ・さらに着て洗って……にしっかりと耐え、すぐに替える消耗品でなく、耐久性が高い素材とつくりであること
     ・一枚でさらっと着ても風合いが良く、かつシャツの下などに着てもしっくりくるボディ


     という、なんともわがままな具合の想い。

     なんせ、柔らかくて肌触りが良い生地になればなるほど、基本的には耐久性は落ちて行くのがTシャツのよくあるパターンでした。
     肌触りはふわっとしているけれど、ちょっと気を抜いて洗うとすぐにビロっと伸びてしまったり。あるいはものすごく丈夫でガシガシ着れるけれど、ゴワゴワと硬すぎてしまったり。

     もちろん、それらのTシャツにも魅力があり、スタイルによっては素敵なのですけれど、「より普遍的な一枚」となると、それらの長所をぐぐっと全部集めたいもの。

     無論、賛否両論があろうかとは思いますけれど、そんな風に「滑らかで柔らかく、着心地が心地よく」、「コシがあって一枚でも存在感があり」、「そして消耗品でなく、しっかりと強い」Tシャツが、今回の「究極のTシャツ」。

     Workersさんの、ほぼ完璧な古着になりうる風合いと、現代的なつくりを合わせた魅力、とはまた方向性の異なる魅力のベクトルのTシャツですね。



     Atelier comoptiさんのブログなどでも、様々なご案内はされていますけれど、CIRCLEとして各所を見て参ります。

     何よりも特筆すべきは、やはりTシャツの肝とも言える、生地の素材です。

     ステラ・コンフリクト天竺と名付けられている100%コットンの天竺。ところが、これがこれまでに見たことがない、触ったことがない次元で、滑らかで柔らかい。そして、ぐぐっとコシがあるのです。コンフリクトという意味合いを察すると、様々な反発しうる要素を、一つに併せ持った天竺、というわけですね

     その生地はとんでもなく手間がかかる行程で出来上がっていました。

     まず、素材となるコットンそのものは、超長綿の代表的な一つでもある、スーピマコットン。スーピマで出来た天竺というだけでも贅沢ではありますが、そのスーピマコットンを美しい紡績の代表であるスイスにて、糸に紡績しています。

     スイスコットンと名前が付くほどに、スイスにて紡績された綿糸は極めて質が高く、独特な光沢と滑らかさ、そして肌にぐっと吸い付くような心地よい質感を持ちます。



     そうして出来たTシャツとしては高番手な40番手のスイス・スーピマを引き揃え、今度は日本のニットのメッカである和歌山の生地工場にて、生地を織り上げて行きます。

     その際にも、ぎしっとコシのあるTシャツにするには、織りの度を詰めて仕立てて行く訳ですが、通常の天竺では専門的にいくと22ゲージの編み機を用い、いわゆる度詰め天竺とするには24~26ゲージの編み機を用います。
     (数字が大きいほど、ギュギュっとより目を詰めて織っている、と思って頂ければと思います。26ゲージは相当にギュギュっと詰まったものです。)

     ところがこのコンフリクト天竺は、それをさらに上回る28ゲージという40番手の糸を用いて行うには、ほぼ限界の詰め具合でギュッと織り込み、天竺に仕立てています。

     その効果もあり、ステラ・コンフリクト天竺はコットンとは思えぬほどに滑らかな光沢と柔らかさがありながら(さながら、シルクのよう)、まるでポリエステルジャージかと思うほどにグっと力強いコシと伸縮性、そして何より耐久性が生まれています。

     こればかりは、触って頂かねば完璧には伝えきれないものがありますが……恐らくアパレルに携わる人間でも、ここまでの肌触りと質感の天竺は、なかなか出会ったことがないのではないか、と思います。
     それほどに、独特な質感なのです。



     そんな優れた素材でも、つくりが良くなければ意味がありませんよね。その辺りは、comoptiさんともよくお話をしていました。

     Tシャツにおいてまず気になるのは、やはり首もと。どんなに優れた素材を用いたTシャツでも、幾度か着ているとすぐに首がだらしなく伸びてしまっては、どうしようもないもの。(とはいえ、着心地を重視するとどうしてもそういった構造になることもあるのですが)

     今回の究極のTシャツでは、首もとは可能な限り伸びが少なく、また一枚で着た際にもキュッと綺麗にまとまるバインダー式。これは、WorkersさんのTシャツでも同様のつくりでした。やはり、強度・耐久性、そして存在感を出すにはこのバインダータイプの首元が最適と思います。

     ボディと共生地の物を襟に巻き込み、そこから二本針でしっかりと首を縫い付けます。型くずれが非常に起きにくく、長く綺麗な形を愉しめるつくり。



     袖も、やはり丈夫であることが前提のつくりです。

     端をロックで留めた後に折り返し、ロックの上に重なるようにしっかりと二本針で縫って行きます。

     着て洗って……を最も繰り返すTシャツでは、糸のほつれは長期間を見るとどうしても出てくるもの。日本針で縫い付けていれば、そのあたりの強度も安心が出来ます。

     また、袖や首、他のポイントも含めて、微妙に縫製の運針ピッチを細かく変えて縫う、という凝りよう。

     この辺りは、さすがにTシャツを専門としているだけあり、なんだか怖いほどのこだわりを感じます。でも、そういった細かさは、全体の雰囲気を作っていく大切な要素。



     裾もやはり同じく。

     袖や裾を見ていて思うのは、微妙に前後の長さを微調整していたり、袖がボディとねじれが出ないように付けてあったり、実際に袖を通した際に、不自然な形や吊りが出ないようなパターン作りをしている、ということ。

     皺や吊り感は、もちろんそれはそれで面白い表情を生み出すものですし、総てが無ければ良いというわけではありませんが、ことTシャツにおいて言えば、動きやすさや快適な着心地を目指すと、やはり体の動きに馴染みやすい形状であることは重要なこと。

     WorkersさんのTシャツでもパターンは非常に良く考えられており、同様に言えたことですが、絶妙なフィット感は通常のよくあるTシャツとは、段違いです。



     余計なパーツは本当に少なく、ブランドタグもありません。背面首の方にプリントされているだけ。

     後ろから見ても、タグが無いので余計な縫製跡などもなく、すっとノーブルな背中。



     と言いつつも、左側の裾部分にはほんのわずかにアクセントが。ちょっと腰部分にループのような紐が縫い付けられています。

     ここのプライスタグなんかは糸でひっかけられていますが、完全にアッサリとすることなく、ほんの僅かな違いをどこかに施すことで、全体が引き締まって感じる役割。

     ちなみに、ついているタグにはスイスコットンの証も。

     そして、素材のところであまり言及しませんでしたが、元々のスーピマコットンそのものが、さらにオーガニックで生産されたものであるとのこと。「オーガニックだから品質が良い」ということは決してありませんが、「品質が良いものが、オーガニックだった」というのは、素敵なことのように思います。



     と、こんな風に出来上がっている、究極のTシャツ。Tシャツはパーツが決して多いものではありませんけれど、とことん突き詰めようと思うと、とっても奥が深いものだ、と改めて今年の夏は感じます。

     Workersさんの杢Tシャツにせよ、こちらの究極のTシャツにせよ、普通では考えられないほど細かく練りに練られた製品です。



     ちなみに、究極のTシャツは何故か妙に豪華な箱に入ってきます。(2018年追記:箱のコスト高の関係などもあり、2017年後半の製作分より、箱は付属しない具合になりました。何卒、ご了承ください。)

     しかも、この箱のコストはTシャツには全く含まれておらず、単純に「どうしても作りたかった」という想いのみで付けてしまっているというそうな。

     意外に大きく、しっかりした箱なのです、はい。



     プリントされているロゴも、今時な紫外線を用いて硬化させるプリントを使っていたりして、妙に豪華。

     いや、まぁ、こういう箱とかも嬉しいことではあるのですけれど、Tシャツと思うと不思議な感じがしますね。



     こういうこと。実際はTシャツを不織布でお包みしてから、箱に入りますが、とっても端正な面持ち。

     この箱に収まった風合いや、佇まいがあまりに素敵なので……



     CIRCLEでは店頭でもそれで展示・販売致します。

     もちろん、普通に取り出して広げてご覧頂けますので、ご安心を。単純に、この雰囲気が良いというだけです。

     そして箱から取り出す際に意識的にTシャツの肌に触れて頂くことで、その肌合いや質感をダイレクトに感じて頂けるのではないか、と思っています。

     コットンとは思えぬ滑らかさを、愉しんでもらいたいもの。



     と、例のごとく長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。

     無地のシンプルなTシャツとしては、¥11,000+税と決して「手頃なTシャツ」なんて言い方は出来ませんけれど、それだけの特別な何かが感じられるTシャツに仕上がっているのでは、と思っています。

     是非、店頭にて手に取って体感して頂ければ幸いです。

     「究極のTシャツ」と凄いネーミングではありますけれど、きっと面白いと思います。



     CIRCLE

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