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2014.08.04 Monday

ACAMAL製品の入荷について

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     昨日、店頭に直接いらしゃって頂きながら、お話をしていたACAMALのデザイナーであり代表の長谷川真弓氏。

     お話そのものも相変わらず幅が広く、かつ様々な方々とのつながりが面白く、驚きの連続でした。

     そしてまた、店頭に少し寂しくなっていた長谷川氏の作品が、長財布を中心として幾つか入荷することになりました。

     一点一点、独特の個性が溢れる作品たちを、今日はご案内して参ります。
     

     ACAMALの製品は基本的に、長谷川氏が皮革に様々な加工を施し、それを東京の職人が一つずつ手作業で製作をしています。(革を切るのも総て手断ちで行っています)

     ですので、いわゆる量産という体制ではなく、「この加工の具合が面白いから、一つ作ろう」という具合の連続。

     もちろん、デザインとして型は決まっているので、一つ作ったら同じテイストが二度とない、ということではありませんが、外装と内装の組み合わせや、表面の長谷川氏による加工の個体差を考えると、なんだかんだと1点もの。

     今回入荷したものも、まさにそのような雰囲気が満載です。



     ACAMALの代表的な型である、ラウンドジップの長財布が、店頭を彩ることに。

     それぞれ仕上げや加工が異なり、まるで違う表情のダイヤモンドパイソンを用いたお財布達。



     ACAMAL ダイヤモンドパイソン×黒漆 ラウンドジップウォレット ¥70,000+税

     まずは、ACAMALが最も得意としており、かつ他ではまず見ることのない、パイソン革の表面に黒漆を塗り上げ、まるで模様の一部のようにコーティングされたウォレット。

     元々のパイソンの柄と、漆を用いて描かれているムラ感が馴染み、まるで現代絵画の一部のよう。



     もちろん、見栄えのためだけに漆は塗られるわけではなく、革そのものの強度を高めるため、長持ちさせるための施策。

     それでいて、表面に特有の輝きと風合いが加わり、とても力強い空気が醸し出されます。



     アップで見ると、鱗の具合や漆の質感が分かりやすいもの。

     パイソンの鱗は始めこそ手で触れるとその凹凸がはっきりと分かりますが、使いこんでいくうちに鱗はしっとりと馴染み、表面に沿うように寝て行くことで、いつのまにか滑らかな風合いに変わります。

     また、漆の部分も経年で艶感が代わり、さらに革との馴染みは増して行きます。

     長谷川氏がご自身で使われていた同様の仕上げの革財布を見せて頂くと……



     革の色も優しく色づき、漆との濃淡もグラデーションのように美しく馴染んでいました。

     漆はボロボロとはがれるようなこともなく、ぴたっと革に寄り添い、自然と一部に溶け込んでいる様子は、やはり不思議なものです。

     長谷川氏のこの状態で3年ほどは使っていらっしゃるそうですが、革そのものにダメージはまるで見られず、やはりパイソンと漆といういずれも丈夫なものが掛け合わさった、しっかりとした強さも垣間見えます。



     こちらは中はシンプルに茶系の牛革を使用。軽さを出すために部分的に生地も用いられていますが、比較的強度の高い目の詰まったナイロン地が用いられています。

     カード棚は12段、マチ付きの札入れが2室に、マチなしの大きなフリーポケットが2室。そしてファスナー小銭がついて、十分な収納力。



     ちなみに、ファスナーは外も中もエクセラファスナーが用いられています。スムースに動く細さのものになっており、開閉のストレスはほとんどありません。

     たっぷりと収納をしても分かりやすく、使いやすくあるよう、この辺りは長谷川氏としての欠かせないポイントのよう。



     ACAMAL ダイヤモンドパイソン×朱漆 ラウンドジップウォレット ¥70,000+税

     そして、同様の形にて朱漆のバージョン。こちらは、朱漆を塗る前に一度パイソンをダークブラウンに染め上げ、その上から朱漆を仕立てています。

     そして縁は柔らかなシルバーの牛革を用いてパイピング。柔らかで発色の良いシルバー革は、意外となかなか無いもので、この輝きは独特の個性。



     漆を塗る際には、一度に厚く塗り上げてしまうと漆特有の綺麗な艶が出ず、ぼってりと沈んでしまうため、薄く薄く塗っては乾かして行きます(というより、固めるといいますか)。

     ACAMAL製品は製作にその手間や時間が多くかかるため、漆仕様のものは一つ仕立てて行くのに2ヶ月くらいは平気でかかってしまいます。

     現代では考えられないほど、製作の効率は良くないやり方ではあるでしょうけれど、効率だけでは表現が出来ない味わいがそこにはあると思っています。



     漆の朱は、美しい。優しくもあり、とても強くもある赤で、他の顔料ではこの色と輝きはそう出てきません。

     下地のブラウンと相まって、さらに渋さが増しているようにも感じます。



     こちらは中のベースはグレー。ですが表面に近い部分はパイピングと同様のシルバーレザーであしらわれています。

     内装も、ただ普通には製作しない、ACAMALらしい仕上げ



     そして生地はイエロー。一見派手な組み合わせのように思えますが、一つの中でしっくりとまとまっているのが不思議です。

     表面の漆だけに留まらず、中でも使う愉しみを表現しています。



     ACAMAL ダイヤモンドパイソン染料染め ラウンドジップウォレット ¥65,000+税

     漆だけではなく、一つずつ染料で染め上げることもACAMALでは行っています。

     これはシンプルなベージュホワイトのダイヤモンドパイソンの両側に、淡くグラデーションになるように、薄いスカイブルーで染めを施しています。

     シンプルながら、ファッショナブルな様相。



     ダイヤモンドパイソンの肌合いが分かりやすく、使い込むことで変化する様子が出やすいもの。

     漆とは異なり、表面にコーティングするわけではなく、染料で染み込ませて色をつけているので、革そのものの感触が愉しめます。



     うっすら、ブルーに。もともとこういう色なのか、と思うくらいに自然に染め上がっています。



     こちらも、内装はグレーの牛革にて。少し異なるのはコインケースの部分の構造ですが、それ以外の収納力は同様です。



     最もシンプルな形でダイヤモンドパイソンをあしらったモデルかもしれません。



     ACAMAL ダイヤモンドパイソン染料染め ラウンドジップウォレット ¥65,000+税

     そして、最も独特な色合いをしている、こちらも染料染め。染めの上からラッカー加工を施し、つやつやな表情。

     落ち着いたピンクと紫の中間……といった、なんとも言葉では表現の難しいカラーですが、最も長谷川氏らしい色合いなように感じます。



     キラキラとした表面は、水気や傷にも比較的強くなっています。

     パイソンの柄が見えるように、顔料ではなく染料で染め上げることで、独特な柄と色のバランスが生み出されています。



     は虫類系の鱗や斑などは、人により好みが大きく分かれるところですけれど、ダイヤモンドパイソン好きにはACAMALのパイソンは非常に魅力的と思います。

     ACAMALで使用しているパイソンは、軽く丈夫なだけでなく、とても鱗や柄が綺麗なものが多いのです。かなり厳選をして良いパイソンを選んでいるのだな、というのが伝わります。



     ピンクの内装は、逆にシンプルにベージュ系。表面の主張が強いので、中はシンプルな風合いです。



     生地は表の色合いに近く淡いパープルにして統一感が出ています。

     表情の強いイメージだけでなく、柔らかで優しい印象も持ち合わせたロングウォレットになっています。

     ……と、長財布はこの4つと思いきや、一つだけ異色の凄いのがありました。



     ACAMAL ダイヤモンドパイソン×黒漆 ビッグウォレット ¥68,000+税

     ドン、とラウンドジップウォレットより幾分大きく、黒の迫力が凄い長財布。

     通帳がしっかりと収まるようなサイズで設計されているため、幾分大振りなボディ。

     黒染めのパイソンの上に、さらに黒漆を塗り、美しい光沢感を表現しています。



     この迫力はパイソンでもそうそうない、特別なもの。黒に黒漆という合わせは、どこまでもシックでありながら、やはり強い。



     傾けると光の反射が漆によってキラキラと。



     特徴的なのは表の迫力だけでなく、その機能性。カードポケットもたっぷりついているのですが……



     札入れのマチが特筆すべきところ。通しマチにて上から下まで広くマチを広げられるようにしたもの。

     かなりの広さまで広げられるようになっており……



     ざっくりと200万ほどの束まで入れられるサイズ。

     なかなかここまで札入れの幅が充実しているお財布は見かけません。200万をざっくり……まぁ入れてみたいものです。



     もちろん、ファスナー式の小勢入れもついていますので、オールインワンの長財布。通帳まで入り、お札もたっぷり収納。

     面白いサイズ感を携えた長財布。内装の革は馬革を使用しており、やや柔らかでオイリーな感触も心地よかったりします。



     ACAMAL ダイヤモンドパイソン L字コインケース ¥18,000+税

     そして最後に、L字ファスナーのコインケースにもシンプルなラッカー仕立てのパイソンモデルが。



     染色はベージュ系の色味で最小限になっており、そこにツルリとした感触のラッカー加工。

     ポケットにすっと入れる小銭入れとしては、ぴったりの加工です。



     ほぼ正方形に近い形状は、お札も折ることで収納出来るもの。もちろん、カードも入る大きさです。



     中はリザード型押しのオレンジ色の牛革を。小銭を入れる真ん中のスペースがやや特徴的で、幅はそれほど広くありませんが、小銭の出し入れがしやすいように、少しだけマチがついています。

     ちょっとした工夫ですが、使い勝手としては便利なもの。すっと指が出し入れしやすい仕様です。


     ……と、こんな風に数点入荷のあったACAMALのダイヤモンドパイソンを用いた、独特な表情のお財布達。

     アーティスティックな長谷川氏の生み出す、実用の機能を十分に兼ね備えた、まさに一つ一つが作品のようなもの。

     ぜひ、他にはない風合い、趣をお愉しみ下さいませ。



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