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2014.07.04 Friday

照井壮さんの器の入荷について(ティーポット・フリーカップ)

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     先日、店頭にもお足運び下さった照井壮さんより、待ちに待っておりました入荷がやって参りました。

     特に今回のものは、照井さんに器をお願いするにあたって、絶対に外したくなかった2種類。

     器作家の腕が最も出ると言われる「ポット」と、カップとしても小鉢としても、様々な用途で愉しめる「フリーカップ」です。

     それぞれ、ものすごく良い表情で仕上がって参りました。

     ぜひ、ご覧下さいませ。

     いずれも、CIRCLEとしてはやはり出来るだけシンプルに優しい乳白にて、今回もお願いをしていました。

     照井さんは青線刻や茶線刻、あるいは錆びを出したり、ムラ感のある色釉を用いることもございますが、CIRCLEとしてはまずは乳白。

     最も生活の中に自然に溶け込み、柔らかいイメージで場をほっこりとさせてくれる器達。

     まずは、フリーカップをご覧下さい。



     照井壮 粗磁土 フリーカップ ¥2,500+税

     何気なく、すっと佇むカップ。目立った装飾や付属もなく、持ち手などもなく、ただひたすらにシンプルな姿は、凛としています。

     磁器を細かく砕いたものを、また土に混ぜて粘土とすることで、つるりとしながらも細かく凹凸のある表情が素敵な、粗磁土。

     その土の風合いと、優しい乳白の味わいを、全体で感じられるカップ。

     余計なものは、何もありません。



     手に収まりも良い肌合い、見た目よりもふっと軽い具合などは、まさに照井さんの器らしい様相。

     お茶やコーヒーを注ぐも良し、何かおやつの器にするもよし、小鉢にして料理を盛るもよし……あらゆるシーンで活躍のできるカップ。

     直径が9cmほど、高さが6.5cmほどと使い回しの良いもの。



     内側も至ってシンプルですが、ろくろのあとが薄く見えていたりするのが、心地よい。

     個人的には、夏にはここに粗挽きのコショウを載せたヴィシソワーズ(じゃがいもの冷製スープ)や、空豆のポタージュなんかを注いでみたい。冬には、オニオンスープも素敵だし、ミルクを少し泡立ててカプチーノっぽくコーヒーを入れてみたい。

     そんな想像をがとまらないカップ。「フリー」ということを愉しみたくなります。



     用途が何かに決まっているでも無く、自由に発想をして使わせてくれるものが、とても好き。

     もちろん用途が決まっている物は便利ですし、それはそれで素敵なものは多いけれど、器にせよ硝子にせよ、革にせよ洋服にせよ、ある程度の自由感があって「好きに使っていいんだよ」と感じると、素敵以上に嬉しくなる。

     それはもちろん、人によってさまざまなのでしょうけれど、そういう魅力をこのフリーカップはきちんと持っています。



     一つ一つ異なる、土の表情。

     光の当たり具合によっても、使用を重ねて行く状況によっても、さらにその表情は育って行く。

     器の愉しいところの一つは、まさにそこにあると思っています。



     一つ分の粘土をとって、ぐいぐいとしっかりと圧をかけながら出来た磁器は、丈夫。特に底の部分は通常の磁器とは比較にならないほど。

     石膏の盤についているそれぞれの柄が、底に浮かびます。

     フリーカップはシンプルですが、全体の形と底をつくった後、半乾きの状態にしておきます。そしてそれとは別に高台を別途制作し、くっつけて出来るもの。

     なので、意外と手がかかるのです、実は。さーとろくろを回してはい出来た、というわけにはいかないのです。



     マグカップと並べると、かなり近いサイズ。

     少し直径がフリーカップは大きく、高さは浅い具合。

     この組み合わせも、なんだか綺麗です。

     今回は、マグカップの入荷はありませんでした……。最後の1点のマグカップ。



     照井壮 粗磁土乳白 ティーポット ¥10,000+税

     そして、待望のティーポットがこちら。

     ポットや急須といったものは、土ものの中でも特に手がかかり、その作家の腕を評価されるもの。

     そもそも、しっかりと実用できるポットをつくること自体が、こういったろくろ仕事では非常に大変だったりします。



     ボディの丸い部分を回し、それとは別に持ち手をつくり、また別に口の部分をつくり、さらに中の網状の部分をつくり、蓋をつくる。

     そしてボディには持ち手も口もまるで一つのように綺麗につけ、口はなるべき液ダレが落ちにくいものを考え、蓋もぴったりのものをつくること。

     陶芸の道に入ると、皿や器やカップなどを作り、最終的にはポットや急須をつくる。そこが技術的にはゴールに近いようなもの。

     それくらい、ポットは大変なのです。

     照井さんのポットは素朴で可愛い。それでいて、やっぱりどこか優しい。



     全体のフォルムは美しく、前からでも横からでも、勿論後ろからでも、ポットとしてのバランスが取れています。



     持ち手はぷっくりと丸く。液体を注ぐ上では、この持ち手はとっても重要。幅広で握りやすい仕様です。



     そしてポットの命にも近い、口。下の部分だけ液キレが良くなるようにやや下に向けてキュっとかたどられています。

     形が綺麗なだけではなく、使えてはじめてポットは意味のあるもの。

     飾っているだけでは、勿体ないですものね。



     蓋の形状も面白く、蓋はほぼ小皿のようなもの。

     これ、単純に小皿としても使えるので、紅茶を入れる際にストレーナー置きとしてもちょうど良い。



     外すとこんな風に。良い雰囲気です。幾つもの器を合わせて、ポットは作られるようなもの。そりゃ時間もかかりますし、手間もかかります。

     有田に訪れていた際に「ポット、大変なんですよねぇ……一番…」と仰っていたのも、よく分かります。



     肌合いは独特のろくろの線もありながら、するりとでもポコポコと。

     これは相変わらず表情が面白いもの。



     裏面もしっかり作っています。こちらにも石膏の跡もしっかりと。



     中を見てみると、ポットなのでもちろん中はシンプルに。

     網目nお部分も良い具合にぽてっと可愛い。



     ここも、すっごく手がかかるそう。良い形状にしないと茶葉などが無駄にひっかかり、お茶そのものの抽出がスムーズに出来なくなります。

     そのバランスは、ポットつくりにおいて最も気を使う部分だそう。



     内側のラインも素敵ですね。

     ぐるぐるーっと、綺麗なラインが映えます。



     と、こんな風に仕上がってきたティーポット。紅茶は勿論、和のお茶にも良いですよ。



     和洋問わず、様々シーンに合わせることが出来るのが、照井さんの器の素敵なところ。

     ポンとさりげなく使っていると、洒落感があるポットです。



     と、皿にカップに、ピッチャーに花瓶にポットに……と、ようやく揃った照井さんの器。

     フリーカップやポットは見た目以上に手がかかってしまうものなので、少し遅くなりましたが、やはり並ぶと綺麗。

     ぜひ、優しい磁器達をお愉しみ頂けたら、と思っています。



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