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2014.06.27 Friday

ACAMALのiPhoneケースについて

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     先日、ダイヤモンドパイソンに漆を塗り上げたものや、手作業にて藍染めを施した革を用いて、一点一点の製品を制作するACAMALをご紹介いたしました。

     日本の技術や伝統を現代の様々な形にしようと試みるACAMALですが、まさに現代の象徴とも言えるものとして、iPhoneケースが少しだけ入荷しました。

     こちらも漆を用いており、一つ一つ一ヶ月以上もかけて丁寧に塗っては研ぎ出すことで生まれる製品。

     ちょっと以前のモデルのものも多かったりしますが、是非ご覧下さい。

     今回入荷したiPhoneケースは、樹脂製の軽いケースを元に漆を施した物たち。

     特にまるで迷彩のようにも感じられる特徴的な柄が目立つものは、津軽塗(つがるぬり)を用いて仕立てられるもの。

     iPhoneケースといえば、どことなく大量生産の空気が漂う雑貨ではありますが、ACAMALの手にかかると、それも独特な存在感を放つ1点ものに変わるようです。



     茶や赤系、黄色や緑など、幾つもの色を用いて柄を生み出す津軽塗は、東北は青森の津軽地方に伝わる、伝統的な漆塗りの一つ。

     下地の塗りから、様々な色や柄を何重もの層にするように塗りこんでいきます。漆は通常の塗料とは異なる故に、塗ってすぐに乾くというものではありません。

     十分な色や柄を層にするには、それこそ月単位で塗り重ねて行く地道さ。

     その層をさらに表面から磨いていくことにより、下に重ねられた多くの色や柄がくっきりと現れ、ランダムな模様のように浮かび上がってきます。

     くっきりとしながらも優しい色の境界や、色の薄い重なりによって見える色のグラデーションなど、その美しさはやはり漆ならではのもの。



     そしてもう一つは石目塗りという技法を施したもので、こちらの場合は漆を塗り上げながら、炭粉や乾漆粉をまぶしながら、ランダムな凸凹感が出るように仕上げ、まるで石の目のように仕立てるもの。

     もちろん、単純に振りかけた部分がでっぱってボコボコになる、という具合ではなくそこからさらに塗りを重ねは磨きなどを繰り返し、このiPhoneケースの石目はつるりとしながらも、浅めのへこみが感じられるような風合い。

     仕上げだけでなく、石目にも様々な方法がありますけれど、平たいケースにはとっても合っています。

     もちろん、見栄えだけでなく樹脂のケースの上に幾つもの漆の層が出来るわけなので、強度としても高くなっていきます。「割れない、壊れない」というものでは勿論ありませんが、日本の伝統的な漆を感じながら、iPhoneをしっかりとガードできるというのも面白いところ。



     ACAMAL 漆塗りiPhoneケース 4/4S用 ¥20,000+税

     ……と、そんなiPhoneケースなのですけれど、何故か前のモデルの4/4S用が3種類。とはいえ、4や4Sをお使いの方もまだかなりいらっしゃると思いますので、見て頂こうかなと思った次第。

     いずれも、職人の手によって丁寧に仕立てられている1点もの。



     まずは、先ほどご案内した石目模様の漆塗りを表面に施したタイプ。

     そこにさらに下地には朱漆が敷かれており、ACAMALのロゴやスター、ドットなどが華やかに描かれます。

     この柄の部分を残した状態で石目を施しているので、柄部分はぽこっとへこんでいるような状態。その具合も愉しい。

     一見とてもポップなようで、シックな伝統技法を用いているiPhoneケース。



     そしてこちらは津軽塗り。こういった色味は津軽塗でも定番的な色柄。青緑やイエローなどをベースにしながら色をかさねていき、徐々に濃い茶色などを重ねて、そこから色を研ぎだします。

     すると、ポツポツと様々な形で美しい発色が出てくるという具合。

     これが使い込んで行くと、さらに茶色部分が明るくなったり、青緑の発色が豊かになったりします。



     そしてもう一つは、茶とピンクや紫などをベースにしたものですが、そこにACAMALの長谷川氏がオリジナルでパステル的な白の顔料を加えて、これまでの津軽塗りにはなかった色柄を作ったもの。

     確かに、濃い色の印象が強い津軽塗りの中でも、軽やかで明るい仕上がり。

     オリジナルというだけあって、面白いカラーです。これも使い込むことで、下地の色がより見えてくるので、風合いが変わって行きます。



     ACAMAL iPhoneケース 5/5S用 ¥20,000+税

     そして、今中心になっているiPhoneの5/5S用としては、定番の青緑と茶のものが。こちらで赤系のものも見たかったのですが、どうやら今はない様子。

     とはいえ、この定番の青緑系もやはり綺麗。一つとして同じ塗りが仕上がることのないものですので、個体差によって印象も随分と変わるものです。

     5/5S用なので、ちょっと長めのボディ。

     軽く強く、というケースとしてはとっても魅力的な仕上げ。



     そして、いずれのモデルにしても実は内面までしっかりと漆を塗って仕立てているのが、凄いところ。

     漆は固くとも柔らかいものなので、入れているiPhoneそのものにも、ケースとのスレ傷がつきにくくりますし、触った質感もやはり柔らかい感じが。

     色もマットなブラックが美しく、漆の面白さを色々と愉しめるケースになっています。



     ACAMALは相変わらずの1点もの主義。5Sのケースは同じ系統の柄がもう一つありますが、それも個体差でやっぱり別物。

     こういう手仕事ものは、やはり素敵なものです。

     無くしたくない、日本の素敵な部分。

     iPhone6が出たら、6用も作ってくれないかなぁと気を早くしながら考えています。まぁ、そうすぐにポンポンと変えるものでもないとは思いますけれど…。ちなみに、店主は5Sなのです。

     伝統技法と現代技術の掛け合わさった小物、どうぞお愉しみ頂ければと思います。



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