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2018.05.04 Friday

KUON(クオン)さんに特注したシグネチャー、オーダー襤褸裂き織りカーディガンについて。

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     今年のゴールデンウィークはどこか、例年よりもまったりとして、嬉しいような寂しいような。

     

     ゆったりまったりとしたリズムが好きです。お店としてはどうなんだ、と思われてもそういうリズムが好きです。

     

     CIRCLEはだからこそ裏路地にひっそり佇んでいる、というのがあります。

     

     まだゴールデンウィークは続きますが、どうぞゆったり遊びにいらしてくださいね。

     

     さて本日は!

     

     ちょっと特別な子をご覧いただきます。

     

     KUONさんにお客様からのご要望で特注オーダーをした、シグネチャーシリーズ。

     

     襤褸裂き織りのカーディガンのものすごい美しさ、ぜひお愉しみいただけたらな、と。

     

     

     KUONさんが襤褸や裂き織り、あるいは刺し子などを駆使してテーラー仕立てで作るシグネチャーラインは、やはり特別なもの。

     

     CIRCLEは店主がとにかくそういうものが好きで、その価値観が素敵だなぁと思うので、定期的にシグネチャーラインをオーダーしては店頭で展開も続けています。

     

     ファーストシーズンからずっとシグネチャーを毎度頼み続けているのはきっと、世界的にもCIRCLEだけなはずですが、そういう面白さを感じていただき、しっかり楽しんでくださる方の元へ旅立って行くときは、なんとも嬉しい気持ちになります。

     

     でもそんな風にCIRCLEがオーダーするというだけでなく、もちろんお客様からのご要望でオーダーを承ることもあります。

     

     今回承ったカーディガンは、昨年の11月か12月くらいから話をいただいて、半年弱かかってようやくお納め出来たもの。

     

     時間をかけた分、また素晴らしい仕上がりにKUONさんもCIRCLEも、そして何よりお客様にもとてもご満足いただけるものになりました。

     

     しっかり許可をいただいて、画像を撮っておいたのでぜひ今後の参考含めて、その良さをご覧いただけたらと思います。

     

     

     素晴らしい出来です。華やかな色がありつつも全体的にシックで、落ち着いた風合いと裂き織りならではの素材の空気がすごくよく出ています。

     

     価格などは完全にオーダーとして製作しているので細かくは伏せますけれど、シグネチャーシリーズとしての裂き織りカーディガン価格です、これまでのものと近い感じで。

     

     仕上げや作りも基本的にはテーラーで一着ずつ仕立てて、という具合で一緒。

     

     では何が特注でオーダーなのかと言えば。

     

     一つはサイズ感でした。KUONさんのシグネチャーカーディガンは昨年の春夏ものから、少しサイズ感が変更になり、全体的に大きくなった。

     

     けれどお客様としては、以前までのサイズ感のSサイズがちょうどよくて、本来はもうそのサイズ感は展開としては無くなっていたのだけれど、パターンはあるのだから……とお願いしてサイズ感を整えて作ってもらいました。

     

     特注オーダーの際はジャケットでもそうですが、そんな風に微妙なサイズ調整みたいなことは可能です。ただし、基本的にはどうしても少しチャージアップはかかってしまいますが、その分より自分にピッタリなサイズ感を作れます。

     

     場合によってはフルオーダー的にサイズを作ることも可能は可能ですが、そのあたりは時間や金額もしっかり相談して…となります。でも、出来ます。

     

     

     そしてもう一つと特注要素は、使用する襤褸裂き織り生地。

     

     襤褸にせよヴィンテージの裂き織りにせよ、この素材たちは昔からいまに伝わる時間をかけて出来上がった存在。

     

     なので同じ素材は二つとありませんし、どのタイミングでどんな襤褸や裂き織りが手に入るかも読めない。

     

     今回は数ヶ月かけて毎度裂き織りを探してもらい、これはどうかあれはどうかと思案しながら、「このヴィンテージ裂き織りはものすごく良い風合いじゃないか!」というのに出会えて、お客様と相談しながらこれでいきましょう、と製作となりました。

     

     もちろんKUONさんで普段用いる襤褸や裂き織りそのもののクオリティは高いので良いものしかないけれど、より好みにあったものを時間かけて作っていくということも出来る。その良い一例にもなってくれました。

     

     

     ヴィンテージ裂き織りの表情がものすごく良い。

     

     ネップ感あったり、糸(生地)がランダムでゆがんでいる部分があったり、何より色の配分や糸の選び方の感じがすごく良い。

     

     遠目で見るとボーダー柄のように見えつつも、実は近づいてみると縦に走る糸も色をわざと切り替えて、うっすらとさりげなく縦のストライプ的な模様も見える感じにしている。

     

     この絶妙な塩梅。

     

     

     裂き織りの大きな生地の段階で、CIRCLEで写真を撮らせてもらったりもして相談していたので、もうその時点でこの裂き織りがものすごく良いのは感じていました。

     

     100年以上はゆうに前の生地だというのに、驚くくらいに綺麗で、でも確かに時の流れを感じる風合いはあって。

     

     良い裂き織り出てきてくれたな、と喜んだものです、はい。

     

     

     裂き織りのカーディガンもCIRCLEではこれまでいくつか製作していただき、数名のお客様の元へ旅立ちました。

     

     今シーズンも実はもともと、ヴィンテージ裂き織りのカーディガンの製作をお願いしていました。

     

     シグネチャーラインは一年に作られる数も限られてしまうので、枠をしっかり押さえておいたといいますか。

     

     そのタイミングでちょうどお客様より、「ヴィンテージ裂き織りでカーディガンを」とお声をいただいたので、今シーズンのシグネチャーの製作枠をお客様へなるべく早くお納めするために使いました。

     

     それでも生地を探して、補修をして、なによりテーラーで一着作ってというところに時間はかかって、つい先日のゴールデンウィークはじめに納品という形に。

     

     

     体正面は、ベージュや茶系の色味の多い部分を切り出して、落ち着いた空気に。

     

     でもところどころ入る紫や赤系の色が、良いアクセントになって。

     

     

     そして経糸が赤と淡い緑を数センチずつ交互に切り替えられているので、よく見るとストライプ模様も見える。

     

     このバランス感がとても素敵。

     

     

     昔の日本人の色彩センスって、また今とは違う面白さがあるよなぁと感じさせてもらえる。

     

     

     生地がほつれていたり、糸が飛び出していたり、そういうヴィンテージ生地ならではの風合いだって、こうして綺麗に仕立て上げるとひらすら美しい。

     

     

     あらゆる部分を見たくなり、生地を眺めていたくなる。

     

     それを身に纏える幸せ、というのはやはりありますよね。

     

     

     ここからさらに着込んでいけば、もちろん裂き織りの風合いだってさらに変わり、着てくださるお客様の唯一無二の一着に。

     

     そもそも同じもを作れと言われても絶対に無理なわけだけれども、さらに先に楽しみもあるわけで。

     

     

     KUONさんのシグネチャーシリーズはそういった意味合いでも、やはり特別。

     

     実は、秋冬のシーズンでも一着、ヴィンテージ裂き織りのカーディガンはお願いしています。お客様とやりとりしていて良すぎたので、引き続き良い裂き織りを探してもらっていたのです。

     

     この納品させていただいたものともまるで違う、ちょっとこれまでと空気感がガラっと変わる裂き織りが出てきたので、それを使います。

     

     まぁそのあたりは、秋冬シーズンをまたお待ちいただけたらなぁと。

     

     

     こういう素材とはもう、出会いです。

     

     良いのが出てくる時もあれば、数ヶ月待ってもなかなか出てこない時だってある。

     

     だから難しいけれど、だから素敵なものが出来ると嬉しい。

     

     

     決して安いものではないけれど、それ以上の価値を感じていただけると思っています。

     

     

     オーダーの時は価格も応相談になる面もあります。

     

     実際この裂き織りはちょっと仕入れの段階でいつものヴィンテージ裂き織りよりちょっと高かった。

     

     そういうものも反映されたりするけれど、その代わり特別な一着をお届けできます。

     

     

     なかなかおいそれ!とは頼みにくいかもしれないけれど、CIRCLEとしては全力でオーダーを承って、動きます。

     

     自分でいうのはなんですけれど、CIRCLE店主もいわゆるオーダーが好きでいろいろと作ってきましたし、そういう時の感情や感覚もよくわかっているつもり。

     

     それにKUONさんとは長く本当に近い距離感でやらせてもらっているので、こまめにしっかり頑張れます。

     

     他と比較するのはよくないことかもしれないけれど、KUONさんの特注オーダーに関しては、どう考えてもCIRCLEが一番良い具合に出来る自信はある。

     

     だって、これまでシグネチャーシリーズをどれだけ相談しながら作ってもらってきたことだろう、と。なかなかな量なのです、はい。その経験や積み重ねは、確実にある。

     

     

     もし興味がわくことあれば、いつでもご相談ください。

     

     裂き織りカーディガンだけでなく、襤褸ジャケットや襤褸カーディガンも同様に承っています。

     

     特別な一着を作るのはオーダーくださるお客様も、CIRCLE店舗としても、KUONさんとしても普段よりもたくさん手がかかるし、正直大変なことだって多いけれど、でもそれが出来上がると全ての大変さが素敵な喜びに変わる。

     

     それもまた楽しかったりするのです、はい。

     

     

     シグネチャー売れたら儲かるじゃん、とお店もKUONさんも思われがちですが。意外とそこはそうでもない。

     

     価格だってKUONさんも結局出せるギリギリで出してくれるし、CIRCLEもそう。

     

     数ヶ月かけてやっと出来上がるわけなので、正直時間あたりの儲け効率なんてブランドも店舗もそう良くもない。

     

     でも素敵な一着が作れるし、楽しいし、こういう存在や価値観がまた一つ広がっていくと素敵だなと思うから、出来る限りはやり続けます。

     

     

     そんな感じがご理解いただけて、愉しんでもらえたら良いなぁとかれこれKUONをデビューから扱い始めて5シーズンとかになるけれど、ずっと思い続けている。

     

     順調にKUONさんはブランドとして大きくなっていっていて、賞をとったりあっという間にランウェイをするようになったり、パリの展示会にも出るようになったり、博物館に展示されるようになったり……なんだか不思議だけれど、嬉しい。

     

     あと数年もすればもしかしたら、ブランドにとってはCIRCLEくらい小さな店舗は、それほど強く必要ではなくなるかもしれない。それはわからないことですし、そうなったらそれはそれで凄いことだなとも思う。

     

     でもなんとなく、CIRCLEとしてやれることはまだきっとあると感じるので、しっかりとそれをご案内していければと思います。

     

     

     後ろ姿もね、見れ欲しいです。

     

     今回はお客様の強い要望あって、ヴィンテージ裂き織りのちょうど生地の切り替え部分が、背中のど真ん中に来るようにしてもらって。

     

     生地の大きさの兼ね合いなどもあるので、毎度こんな風に出来るわけではない。けれど、そこはうまいことデザイナー石橋氏が綺麗に配分、裁断してくれました。

     

     そして後ろ面の色の流れも非常に美しい。華やかなのに派手じゃなく、落ち着いているのに地味じゃない。

     

     

     このあたりはお客様のご要望もなるべくお聞きして、こんな風に裁断しましょう、と相談していました。

     

     どんな色がメインに来てくれるのが良いか、どんな色をサブ的な場所で見えた方がいいか。

     

     もちろん最終的にはKUONデザイナーである石橋氏が「これが美しい」という塩梅に任せるわけだけれど、まぁ基本的に毎度素敵に仕上げてくれる。

     

     CIRCLEで店舗販売向けでお願いするシグネチャーの時もそう。

     

     ちゃんとCIRCLEっぽく、「こういう感じ、とても合いますよね」という具合で作ってくれる。ありがたいことです。

     

     

     あとどれくらい、こういう素材に触れ合うことが出来るだろう。

     

     まだまだ眠っている襤褸も裂き織りも、日本にはものすごい量あるだろうけれど、クオリティやクオンティティで考えていくと、もちろん限りはある。

     

     出来るだけ多くの素敵な素材に触れて、記憶しておきたいと思う。

     

     そういう積み重ねが、これからの素材のいろいろにも絶対に活きていくと感じる。

     

     

     シグネチャーシリーズを作らせてもらえるのは、そういう感覚でも嬉しい。

     

     古かろうが新しかろうが、美しいもんは美しい。

     

     

     色のかすれた感じや、ネップ感がもうたまらない。

     

     

     裂き織りを見ていつも思うのは、古布を裂いてそれをまた糸として織り直そう、なんてかつての人が考え出した凄さ。

     

     だって、どう考えてもそれ面白いじゃんと思う。

     

     だからこそ、今でもその文化はしっかり日本で残る。今後も残っていくことを願う。

     

     そのための活動としても、KUONさんはヴィンテージではなく古布を使って裂き織りを今作ることでバックアップもしているなぁと思う。

     

     

     良い風景です。もはややっぱりアートの域。

     

     

     着るアート。そんな言い方はもう、ありきたりに聞こえるけれど、でもそういうことで。

     

     

     普通の服とはまた違う愉しみを与えてくれます。

     

     

     またこんな一着が、これからも作れたら嬉しい。

     

     店頭に作ってもらった今あるシグネチャーラインたちも、どんな方に着ていただけるだろう。

     

     特別感あるオーダー、ありがとうございました。

     

     やっぱり洋服は美しく、そして愉しい。

     

     

     

     CIRCLE

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